桜宮高校の生徒自殺事件以降、体罰やパワハラの問題が大きく取りあげられるようになった。

非常に重要なことなので良いことだとは思うのですが、難しい問題でもありますね。

スポーツだけではなく、社会に出てからも理不尽に感じることは少なくありません。

「あの人がヘソを曲げると仕事が来なくなる」
「重箱の隅をつつかれるような指摘をされる」

特に下請けとして仕事をもらっている場合は立場上逆らうことも出来ず、理不尽であっても従わねばならなかったり、余計な仕事を押しつけられたりということも少なくはありません。

簡単な話、「イヤならやめれば?」と言うことですが、その方法を選ぶのは容易でない場合も多くあります。結論として、我慢してやり遂げる。

柔道の園田監督のパワハラ問題。聞いた当初は学校じゃないのだから多少は・・とも思っていましたが、多少ではなく限度を超えていたようですね。

選手もきっと代表選手になるために、ある程度の覚悟を持って挑んでいるとは思います。おそらく厳しくキツイ練習だけであれば目標に向かってがんばれたとは思いますが、指導者の指導方法には「愛」が感じられなかったのでしょうね。

愛を持って接すると必ず信頼関係が生まれるはずです。そういった関係であれば、「死ねボケ!」という言葉は罵倒ではなく、叱咤激励ととらえられたはずです。

愛のない結果が「告発」となったわけですね。

人間だから感情を抑えられないときはある。ただ、冷静なときに感情任せに発した言動についての是非を問えるかどうかが人間力ではないでしょうか?

当の本人にももちろん責任はあるけれど、学力や運動能力だけではなく、人間力も備えた真の指導者を見極め選出する周りの人間にも責任はあるんだけどねぇ。