昨年より、日本教育再生機構の枚方・交野支部長を拝命しております。

簡単に言えば、「近年、日本人として大切な部分の教育が疎かになっているのでは?」という視点から教育を見直す必要があるのではないかと議論する場なのです。

福沢諭吉の「学問のすすめ」の一文。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云えり」

おそらく多くの人が知っている一文であり、「人間皆平等に生まれ、平等に育つ事が正しい事」と教えられ、そう理解しているかと思います。

確かに正しい事なのですが、それではなぜ「学問のすすめ」なのか?

平等に生まれているはずなのに、貧富の差があるのはなぜなのか?

そういったことを学校で教えてもらった記憶が無いのは私だけではないかと思います。



最近ではwikipediaなる便利なものがあるので、ちょいと引用。


「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言われている__人は生まれながら貴賎上下の差別ない。けれども今広くこの人間世界を見渡すと、賢い人愚かな人貧乏な人金持ちの人身分の高い人低い人とある。その違いは何だろう?。それは甚だ明らかだ。賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由ってできるものなのだ。人は生まれながらにして貴賎上下の別はないけれどただ学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるのだ。」


現在日本の通貨の最高の金額である壱萬円札にも描かれている福沢諭吉が伝えたかったのは、「人間は皆平等」と言う事でなく「勉強の大切さ」と言う事なのに、その大切な部分については教えてもらえなかったのです。

人間は平等であると言う事は当たり前であるし大切な事ですが、なぜそのあとの「学びの大切さ」のくだりは割愛されていたのでしょう?



長くなりましたが、日本の教育は認められた教科書によってなされています。
教科書は4年に一度改訂されるのですが、選ぶ人間の考え方によって大きく左右されます。

子どもたちに本当に伝えていかなければならないものは何なのか?少なからず興味を持つという事が、私たち大人にとっての義務であると考えています。



・・・で、こういったシンポジウムが開催されます。


SCAN2308_001教科書改善シンポジウム
「日本がもっと好きになる教科書」誕生
〜「新しい日本の歴史」「新しいみんなの公民」の魅力を語る〜

6月18日(土) 15時開会(14:30開場)
大阪市立こども文化センター ホール
550-0014 大阪市西区北堀江4-2-9
TEL 06-6531-5975

参加費 1000円
(私の名前を出して頂ければ参加費無料です♪)

興味のある方は下記メールにてお申し出下さい
k-hayashi@s-plus.jp
kyoiku-saisei.osaka@chime.ocn.ne.jp